豊後森機関庫の現地調査
平成21年6月15日(月) 13:30~16:30頃迄豊後森機関庫の現地調査を行います。
調査場所
- 場所:玖珠町豊後森駅内 豊後森機関庫
調査内容
- 豊後森機関庫の外観調査及び打診調査等の非破壊調査
- 屋上の既存防水および劣化状況の調査
- 高所作業車を用いての外壁上部の調査
- 高所作業車を用いての天井の劣化状況調査
参加団体
- 豊後森機関庫保存委員会、大分県建築士会玖珠支部、大分県防水工事業協同組合、
- 大分県外壁補修工事業協同組合、玖珠土木事務所
調査目的
豊後森機関庫は昭和9年に建設され、全国でも数少ない現存する扇形機関庫である。しかし、築75年が経過し老朽化が進み、特に近年は使用されず放置されていたために、劣化が著しく進行している。平成13年に地元有志を中心に保存運動が起こり、それを契機に所有がJR九州から玖珠町に移った。さらに、今年2月には近代産業遺産に選定された。
このことにより、解体の危機は遠のいたものの、活用計画や整備計画はこれからといった状況である。そのため、当分の間はこれまでと同様に放置され、さらに劣化が進行していくことに変わりはない。したがって、利活用の議論はこれからとしても、まず、劣化の進行を止め、現状の維持を図ることが急務であると考える。
そこで、豊後森機関庫保存委員会と建築士会玖珠支部では雨漏りの防止方法、外壁の劣化防止方法およびその費用等を検討するため、建築物の改修の専門団体の協力を得て、現地調査を行う。
玖珠土木事務所の関わりとして。
玖珠土木事務所では本年度の重点課題として「地域づくりと調和した玖珠川の整備促進」を揚げています。
- 周辺の資源・施設を活用し、周辺と調和した整備
- 住民、地域づくり団体と連携をとり、住民参加による整備
を整備方針として取り組んでいる。そのなかで、玖珠川の沿線に存在する「豊後森機関庫」は活用を図るべき最も重要な資源・施設の一つであると考えている。
そこで計画策定の基礎的な資料収集のため、地元街づくり団体に協賛して現地調査を行う。
豊後森駅機関庫現地調査の連絡先
玖珠土木事務所 総務課建築住宅班 ℡:0973-72-1152
この現地調査(防水調査等)の報告書は、豊後森機関庫に関心ある多くの方々のためにも公開する予定です。